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基礎の話し
(平成12年12月)
基礎工法の選択には最後まで悩んだ。2階建てとは言っても一般的な在来工法の2階建てに比較すると階高が低く、平屋の屋根裏部分に2階の部屋を押し込んだだけの建物なので、基礎にかかる負担も少ない。小規模な住宅の場合一般的にはべた基礎の方が工事費が安く上がる。今回の計画でもべた基礎はコンクリート量が増加するので設計の積算上はボリュームが増すが、布基礎にかかる型枠や土工事を考えるとやはりべた基礎の方が有利と考えられた。ただし寒冷地特有の地盤の凍上の問題が加わると話が変わってくる。実際のところ凍上により住宅の基礎が持ち上げられて構造上の欠陥が生じた例はあまり聞かないが、これは逆に言うと今までの住宅では床下50mm程度のグラスウールを敷きこんだだけの断熱だったので室内から床下にかなりの熱量が逃げ出していて、このため土間部分が凍結しなかったのではないかと思う。
最近の住宅は床下の断熱性能が上がり、床下の通風も良くしているので当然床下は外部と全く同じ環境になるため凍上が起こる可能性は大である。これを解決する最も簡単な方法は外断熱により基礎の立ち上がり部分を外部で断熱することだが、基礎の外断熱は床下が室内環境と同じになるので暖房のロスや防腐防蟻処理土台を使用た場合の室内空気汚染を考えるとちょっと不安が残る。
そこで現在ではこのような場合は室内環境と基礎部分を遮断してそれぞれを24時間、計画換気する発想が一般化してきた訳だが、さて、こうなるともう対処療法の繰り返しで住宅がサイボーグなってしまうような気がする。基礎の工法や断熱方法に正解はあるのだろうか?
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